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伏見からごみを減らそう!〜伏見まち美化事務所

エコをテーマに環境政策局循環型社会推進部伏見まち美化事務所を尋ねました。まち美化事務所は京都市内に7つあり、伏見まち美化事務所では伏見区、深草管内のごみを集めるほか、家庭ごみやイベントで出るごみを減らす取組みや不法投棄ごみの取締りをしています。今回は石原次長、吉田さん、山口さんにお話を伺いました。

 

京都市のごみの現状を教えてください、石原さん!

京都市のごみは平成12年度に82万トンのピークを迎えました。その後ごみを減らすための取組みを行ったところ、市民の方や業者の協力を得て平成27年度には43万9606トンとなり、ピーク時よりも46%減りました。ここまでごみが減ってきています。23ある政令指定都市のうち、京都市の一人あたりが出すごみ量は最も少ないんです。私たちはそれを誇りにしています。でも、私たちとしてはごみの総量を平成32年には39万トンまで減らそうと皆さんに呼びかけています。そのためには、生ごみや紙くずなどの燃やすごみを減らすということが一番の課題です。

 

 

役に立つ「京都市ごみ捨て豆知識」を教えてください、石原さん!

家でアルミ缶をぺちゃんこにする人は多いと思うんですけど、ぺちゃんこにしないでほしいです。京都市では、資源ゴミとして缶・瓶・ペットボトルの三種類が一つにまとめて収集され、工場で機械を使ってその三つを分別します。ペットボトルは風で飛ばし、アルミ缶は磁選機で飛ばしているので、空き缶がぺちゃんこに潰れてたら磁選機で飛ばせなくなってしまうのです。

 

潰した方がいいと思ってました!「いろはす」のペットボトルも潰さない方がいいのですか?!

そうですね、ペットボトルもつぶしすぎると京都市では選別しにくくなります。各都市、地域で処理方法は異なるので、「ぺちゃんこにしてほしくない」というのはあくまで京都市だけのローカルルールです。

また、京都市独自の取組みとして「生ゴミ3キリ運動」と呼ばれる「買った食材を使い切る『使いキリ』、食べ残しをしない『食べキリ』、ごみを出す前に水を切る『水キリ』」の3点を推進し、燃えるゴミを減らそうと取り組んでいます。

 

 

吉田さんから聞いた!落ち葉や枝の分別

便利になればなるほど、ごみは増えていきます。例えば町中にある街路樹の落ち葉や枝。道路が土だった頃、落ち葉や枝は自然と分解されて肥料となっていましたが、時代が進み便利になっていくほどに道路がアスファルトで舗装されていきました。落ち葉や枝はアスファルトに溶け込むことはできません。昔なら自然と肥料になっていた落ち葉や枝が、今ではただの燃えるごみとなってしまいます。そこで私たちも平成28年10月から剪定枝は燃えるごみとは別に収集し、なるべく燃えるごみを減らそうという努力をしています。

ごみを燃やして処理するというのはそれだけでかなりのエネルギーを使います。そのエネルギーをどこからとるのかと言ったらやっぱり地球から取っているんですね。それで地球が痛んでいく。ごみを燃やす処理を減らすことは、地球に優しく、エコに繋がっていくんです。

 

こんなことってあるの!?職員さんたちが困ったこと

 京都市では家庭ごみを出す時には決められたごみ袋にごみを入れなければなりません。燃やすごみを入れる黄色い袋と資源ゴミを入れる透明の袋ですね。平成18年からこの制度が始まりましたが、レジ袋にごみを入れて捨てられることがまだまだ多いです。集積場に収集されている指定ごみ袋の上にポンと捨てられています。店でもらった黄色いビニール袋に入れられたごみが置かれてたりなんてことも。指定ごみ袋と色が似てるから分からないと思うのかもしれませんが、作業員は触ったらわかります。手袋してても手触りでわかるんです。ちゃんと指定の袋で捨てない人を、きちんとルールを守っている人たちはどう感じるでしょう。だからポイ捨てやルールを守らない人が多い地区には直接啓発したりします。

 燃やすゴミとして捨てられていて驚いたモノは、昔はファンヒーターとか生きたままの子猫とか、マネキンの頭とか。最近はもう見なくなりましたけどね。さすがにビックリしましたね。

 

 

綺麗な青の制服の原料は・・・?

このポロシャツ(写真)はペットボトルでできています。だいたい長袖のシャツだと500㎖ペットボトル5本ぐらいを原料にして、15分ぐらいでこれができます。それを僕らが着させてもらっています。一度ごみとして集めたペットボトルを溶かして糸にして、この制服の場合は青色に染めて、生地を作り、洋服となります。制服代のコスト削減にもなり、ゴミの削減にもなります。

 

 

インタビューを終えて

 ごみを分別することが地球を守る、エコに繋がるということを実感することができました。ごみの分別や無駄な買い物をしないということは心がけ次第で誰にでもできること。日々の小さな積み重ねがエコに繋がります。ごみ袋に入れるまでしか知らない私たちにとって、分別しないことがどれだけ地球を痛めているかについて知る機会は非常に少ないです。そのため軽い気持ちで分別を怠っている人はたくさんいると思います。ですがこの記事を読んだからには今日から、いや今からしっかりゴミを分別し、みんなで地球を守っていきましょう!

 

​連絡先

環境政策局循環型社会推進部伏見まち美化事務所

住所:京都府京都市伏見区横大路千両松町447

電話:075―601―7161

石原彰様 吉田涉様 山口良太様

 

取材者

浅海一暉 川端日菜々 辻井宏佑 松崎里歩(龍谷大学政策学部清水ゼミナール2回生)

同行

伏見区役所 輪形成継

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