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京都の伝統家屋と南国ムードの融合!

 

 京阪伏見桃山駅から大手筋商店街を西へ進むと右手に木製の青い看板が見えてくる。そこを右に曲がってすぐに、今回おじゃました『rumah cafe(ルマーカフェ)』がある。

 

 建物自体は京都の伝統的な町家形式だが、雰囲気はまるで南国の海の家のよう!一歩足を踏み入れると、板張りの床に青、白、黄色のペンキで塗られた木製の家具やカウンター、二枚貝の貝殻で作られた涼しげなインテリア、おまけにサーフボードも。「本当にここが畳張りの町家だったの?!」と疑ってしまうほど。そんなお店の店主はインドネシア出身のDedy(デディ)さんだ。

 

 

日本人よりも日本人らしい

 デディさんは私たちが取材時間に遅れてしまったのにも関わらず、快く迎えてくれた。ハンチングにアロハシャツでお店の雰囲気にぴったり!デディさんの人柄をデディさんの友人に尋ねると、「日本人よりも日本人らしく、奥ゆかしい人」だそう。確かに、一つ一つ言葉を選びながら丁寧に話す姿が印象的だった。

 

 また、厨房に立つ姿を撮影していたときに、陽気なポーズをとっておちゃめな一面を見せてくれたり、今回は残念ながら聴くことができなかったけれど、休日にはバンド活動をされたりと、いろんな一面をもつ人だ。

 

 

なぜ伏見の町家?

 デディさんがこのお店を始めたのは2013年だそう。たまたま町家の家主さんと知り合いだったことと、木製の町家が自然を感じさせるところがインドネシアの雰囲気に似ていることが気に入ってこの場所に決めたそう。そしてもう一つ、雑居ビルが立ち並ぶ街中よりも、住宅地の中にあり、人々の生活を感じられる伏見の「ローカル」な感じが気に入ったこともあってこの場所を選んだそうだ。

 

 

みんなで作る「第二の家」

 お店の名前にもある『rumah』という言葉はインドネシア語で「家」や「宿」を意味するそうだ。その名の通り、デディさんは「居心地の良さ」にこだわっている。なぜそこまでこだわるのか?それはデディさんが異国から来ていることに関係している。「自分が異国に行ったときに居心地の良い場所があるとほっとするでしょう?」

 

 以前の仕事先(レゲェBar!)の仲間や友人たちと一緒に半年かけて今のお店を作り上げた。デディさんは居心地の良い空間を提供し、みんなを明るくしたいと話す。

 

 

木製の手作り家具

 内装、インテリア全て手作りの『rumah cafe』。木製のテーブルやイス、カウンター。壁にも青や白の板が貼り付けてある。これらの材料は友人から譲りうけたり、海の流木を拾ってきたり、山や川で探したりしたそう。まさに「エコ」!

 

 木をたくさん使うのは自然のものを使う方が落ち着くから。店内に流れる陽気な音楽を聴きながら、ふかふかのクッションが敷かれたイスに座っていると、最高に居心地が良くて長居したくなること間違いなし。思わずうたた寝したくなった。

 

 

インドネシアの「お袋の味」

 取材後、南国ムードたっぷりのメニューに興味をそそられて食事を注文した。この店ではインドネシア料理を楽しむことができる。私が注文したのは「ナシゴレン」。ナシゴレンはインドネシアの代表的な料理だそうで、唐辛子とニンニクの効いたスパイシーなチャーハンといったところだろうか。

 

 デディさんが作る料理はお母さんの味を受け継いでおり、インドネシアの「お袋の味」だそう。どこか優しい味で、それもまたいい!ナシゴレンの他、ココナッツミルクを使ったカレーやトロピカルなジュースなども楽しむことができる。

 

 

『rumah cafe』のこれから

 現在の『rumah cafe』の姿は、デディさんにとってまだ「第一段階」だそう。今は物置になっている2階を使えるようにしたり、外にテラス席を作ったり…これからもお店はどんどん進化していく。

今行っているフリーマーケット、アーティストや友人による店内でのライブもそうだけど、もっといろんな人とつながるように、もっと伏見の街を盛り上げていけるようにいろんなことをしていきたいとデディさんは語る。まだまだ夢はいっぱいだ。

 

 

【メモ】

 

rumah cafe

京都市伏見区瀬戸物町738

TEL 075-634-9056

http://rumah.hippy.jp/

 

<営業時間> 

毎日12:00 - 25:00(不定休) 

 

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